上位2社と異なり、FMは「エリア・フランチャイズ」を積極的に進めている。
簡単にいえば、SEでいう地方事務所をいくつかまとめて本部と契約する別会社を興し、その地域はその別会社が面倒をみるというスタイルだ。
現在、北陸(開店)、福岡(206店)、南九州(卯店)などが、このエリア・フランチャイズ制を指している。
FMの基本方針は「オリジナル、グッド・プライス」。
当初はSEのスタイルの模倣でよかったが、各コンビ二の出店攻勢が厳しくなってくればくるほど、コンビ二本来の機能を活かした新しい価値が市場で求められるようになってくる。
FMはからPB商品の拡充を始めた。
そして同時にセグメント化した客層に向けた商品開発を進めている。
若い男性客をターゲットに絞り込んだ「満腹弁当」などは、学生などにも意外なヒットとなっている。
また、弁当の平台展開では、「弁当の種類と中身を見やすく、選びやすく」しただけで、売り上げ増につながったという。
ただ、平台での欠品が目立ち、客が選択するたびに商品の配置がずれたりするので、従業員の細かい気配りが必要になっている。
また、デザート専用の棚を開発。
特に女性に人気のプリン、ゼリー類、カップ入り生菓子、ケーキ類を1か所にまとめることで、視覚的に購買意欲をそそり、ついで買いを誘発することに成功している。
こうした什器類の開発は、これまでSEそっくりといわれていた売り場のレイアウト変更をうながし、ひいてはFMらしいオリジナリティを作り上げるのに役立っている。
FMも、サービス部門に力を注いでいる。
意地の悪い見方をすれば、サービス部門でSEを凌駕する可能性のある分野はないとも見えるのだが、とにかくFMでは、商品開発部のなかでサービス担当が商品開発担当と同位置にあり、意欲的にチャレンジしている。
蛇年には、業界にさきがけて「チケット・セゾン」の発券サービスを導入しており、セゾングループとの連動はうまくいっている例だろう。
同じようにグループ内旅行会社との共同企画による旅行販売、FM東京と共同開発した文字情報受信カード「ジーコム」販売など、今後の動向が注目される商品も多い。
コンビニは「情報ネットワーク」の勝負だ。
FMはエリア・フランチャイズを進め、結果的に情報ネットワークを他企業との間で作り出すことに成功しつつある。
また情報を意識した新商品開発で、既存の他チェーンとの差別化を試みており、今後、3強一角として面白い動きをしてくれることが期待できそうだ。
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